
イラスト*Chihiro
すみません、この『反対の国への準備』はとくに長いです(^-^)なかなか、次の題名にはいるタイミングがなかったんで長くなりました(0-0)では。(ちひろ)
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そうきたか~の展開に編集者の私もびっくり!
子供の発想っておもしろいです。
先々までストーリーは決まってるみたいなんですが教えてはくれません。
どうなるんでしょう(笑) Chigu*
『反対の国への準備 1』
ドアを開けると、アイロンが勝手にタキシードを手入れしているところが目に入りました。カテルは、マントを選んでいる最中でドアの方を見るとにっこりしていいました。
「何か、ようかね?ようかね?」
リリア達は、その豊かな声を聞くと心が安らぎ、落ち着きました。キャロルが、少し前に出ていいました。
「あのう、反対の国への準備はまだ出来ていないんですか?まだ、残っているのなら私たちがお手伝いして差し上げたいと思っているんですが…。」
「ああ、ちょうど良いね。ちゃんと、ペニー君は許してあげるんだよ。あげるんだよ。そうそう、手伝ってほしいことなんだが、なんだが、ハンカチを十枚魔法を使わずに作ってくれないかね、かね。それと、ハンカチは必ず桜をつけておくれ。いいかな、いいかな?ありがとう、それとこの」
カテルが大きな画用紙(横2メートル縦3メートル)を取り出しました。
「画用紙にサムスを書いてくれ、くれ。とってもでっかく、手書きでね。でね。」
「わかりました。その、画用紙をください。」
カテルが、リリア達が出ていくときに後ろから声を投げかけてきました。
「言うのを忘れたが、画用紙にはサムスとカラトーカを書くんだぞ。」
「はーーーーい。」
リリア達は、校長室を出ると魔法で目立たないように画用紙を縮めました。
「クレア、校庭に行きましょ。談話室じゃ、人がいっぱいいるもの。手書きなんだからねえ。」
「でも何で手書きなのかしら。ね、リリア。ピョレマーイ。お姉さん。」
「僕、特別絵の具持ってくるよ。」
「特別絵の具って?」
キャロルとクレアが同時にいいました。
「特別絵の具は、フルーツで出来た絵の具よ。でも、フルーツはすごい工夫されてるフルーツなの。だから、特別絵の具なのよ。ピョレマーイは王族の息子だからそれを持ってるけど普通の人は持ってないわ。」
ピョレマーイは、もう取りに行っていたのでリリアが答えました。
「へえーー。きれいなの?リリア。」
「ええ、とってもきれいよ。ふつうの絵の具とは差がありすぎなぐらいだもの。」
「リリアは、なんで知ってるの?」
「私も持ってるから。ピョレマーイより、色がたくさんあるから持ってこれないけどね。」
「でも、リリアは王族じゃないんでしょ?」
「ええ。」
「じゃあ、何で持ってるのよ。」
「自分で作っただけのこと。」
「でも、作るのとっても難しいんでしょ。」
「ええ。」
「ところで、リリアってお母さんいるの?」
「もちろん、いるわよ。」
「何て名前?」
「リリア・マジカルレインボーよ。でも、私が生まれてすぐにいなくなっちゃって。でも、すごい人だったのよ。」
「一緒の名前なのねえ。」
「そうよ、お母様の力は私に全部伝わったんだから。お母様と私は、実は双子と言ってよいほど似てるの。私、魔法魔術学校にはいる前はお母さんをさがしてたのよね。でも、見つからなかったわ。だから、ここで学ぶことにしたの。」
「へえ、リリアがこことかカットルートに入ったのにそんな意味があったなんて知らなかったわ。」
「あっ、ピョレマーイがきたわ。」
アナンがいいました。ピョレマーイが、手にきれいな絵の具を持っています。ピョレマーイは、来てすぐにいいました。
「さ、早く行こうよ。」
リリアたちは、校庭に行きました。リリアが、画用紙にサムスの右手をかいていると左手をかいていたピョレマーイが突然にいました。
「ねえ、リリアってお母さんはいるの?」
「ええ、いるわ。ピョレマーイが絵の具を取りに行っていたときにその話をしてたのよ。」
「名は?」
「リリア・マジカルレインボー。」
リリアが時計をみながらいいました。もう、五時でした。
「もしかして、リリアってリリア・レーラルって名前じゃない?」
リリアは、どきっとしましたがいいえ、なぜ?と答えました。
「だって、父さんが絵の具を取りに行っているとき前に現れていったんだ。リリア・レーラルのことだが子供を八年前にうんだそうだ。って。それで、リリア。君がどうもそうらしいって。」
「私…私…違うわ。」
「それと、リリア・レーラルはずっとどこかに隠れているって。そして、天才でいろんな力を持っていたそうだよ。リリア、君とそっくりじゃないか。」
「ピョレマーイは、わたしだと思っているのね。」
少しリリアは、涙を見せました。ピョレマーイはあわてていいました。
「そ、そんなわけじゃ…」
リリアは、ピョレマーイを見ていいました。
「あなたのことはせめないわ。私、先に寝てるね…。」
そして、リリアは立ち上がって移動じゅもんを唱えると寮に行きました。
{そう、確かに私はリリア・レーラルの子供。リリア・レーラルは、私のお母様。でも、私が生まれて二日でいなくなっちゃった。それいらい、ずっとずっと一人でいた。私と似ているお母様の写真一枚とお母様の手紙をもって。でも、ピョレマーイ達に話すわけにはいかないわ。手紙に、書いてあったお母様の居場所…。知られるわけにはいかない!クレア達にはうそをついたわ。お母さんを探してるって。でも、それは知られるのをおそれたから。お母様の手紙に書いてあったとおり全部書いてあったとおりにしたわ。お母様に会えたらどんなにうれしいか…いいなあ、ピョレマーイたちはお母様方がいて。}
リリアは、サンドイッチを二つだけ出して食べそして、リリアは睡眠薬を取り出しました。そして、水をだして三粒一気に飲みました。そして、眠りに落ちました。
「リリア!リリア!夜の、パーティよ!全校生徒が集まらなくちゃいけない会があるんだから起きなさいよ。」
「そっとしておいてやりたまえ、やりたまえ。それが、それが一番良いだろう。」
「はい…」
リリアは、声が聞こえたような気がしました。リリアは、足音が聞こえなくなってから起きました。そして、大広間に行きました。行く途中ばったりピョレマーイと会いました。ピョレマーイも、リリアも、顔を合わせないようにしていました。でも、大広間についたときにピョレマーイが言いました。
「あのね、さっきは…さっきは…ご、ごめんね。」
「全く気にしてないわ。」
そして、リリアはつんとしてクレアたちの方にいきました。ピョレマーイにはつんとしているようにみえましが本当は全くつんとしていなくていつも通りだったのです。ピョレマーイは、声をかける勇気をなくしてクレアたちと少し離れているところまで椅子をもっていきました。リリアは、クレアに言いました。
「さっき、声かけたのあなたなの?」
「そうよ、夜のパーティはまた一段ときれいね。空がとってもきれいに見えるわ。」
「リリア、あなたさっきと違うドレスね。」
「ええ、アナンと私で話しているときもうすでにこのドレスだったわ。」
「つぎは、何色かしら?」
「少し濃い黄色。でも、正確にはメイズ色よ。」
「そうそう、あなたが寝ている間に私たちが絵とハンカチ十枚作り終わったの。あなたがきたら、カテルのと頃にいこうと思っていたのよ。さあ、行きましょう。」
「ピョレマーイを呼んどいてね。リリア。」
「ええ、キャロル。」
リリアは大きく息を吸い込みました。
「おーーい、ピョレマーイ。カテルのところに行くって!」
「わかった。」
ピョレマーイはいつもと違う小さなしょんぼりした感じの声で言いました。リリアは、心配しましたが何にも言わないようにしました。キャロルが、校長室のドアをたたきました。
「どうぞ。」
「入ります。」